概念フレームワーク、読んでますか?

今回は、割引価値についてです。
割引価値は、将来の見積りキャッシュフローを何らかの割引率で割り引いた金額です。

割引価値=将来CF÷割引率


現状でもいくつかの局面で割引価値が採用されています。

思いつくままにあげておきましょう。


・固定資産の減損における使用価値

・退職給付債務

・資産除去債務

・キャッシュ・フロー見積法

・デリバティブの一部


もっとも、これらの測定値が同一の意味を持つわけではありません。

また、割引価値を利用する場合は、キャッシュフローが発生するタイミングを合理的に予想できることが前提です。

割引価値による測定は、(1)将来キャッシュフローを継続的に見直すかどうか、(2)割引率を継続的に改定するかどうかで、いくつかの類型にわけられます。

次回以後、これらの分岐を踏まえた割引価値をみていきましょう。



そうだ、会計基準を読もう!(割引価値にも色々ありそうだ)


会計基準を読もう!!<目次>