概念フレームワーク、読んでますか?

今回は、認識と測定の意義についてです。
まずは、1項と2項をみておきましょう。

財務諸表における認識とは、構成要素を財務諸表の本体に計上することをいう。

財務諸表における測定とは、財務諸表に計上される諸項目に貨幣額を割り当てることをいう。



認識は、「いつ」、測定は、「いくら」の話です。

概念フレームワークでは、財務諸表における認識と測定を問題にしています。

財務諸表に「いつ」のせるかが認識、「いくら」でのせるかが測定の問題です。

従来は、貸借対照表項目に関しては、評価、損益計算書項目に関しては、測定と使い分けられることが多かったと思います。

概念フレームワークでは、両方を区別しないで測定としています。



この2つの語は、極めて重要です。

特に認識に関してはその位置づけを明確にしておく必要があるでしょう。

たとえば、「退職給付費用の認識について述べなさい」と問われれば、金額の話をする必要がありません。

してはダメなのです。

認識について説明しろという問題で金額に触れてあるととてもガッカリします。

実際に減点されるかはわかりませんが、激しくガッカリします。

それは、問題文をきちんと読んでいないか、認識という語をぼんやりとらえているかのどちらかです。

もちろんどちらもダメです。

問題文にでてくる「認識」には、くれぐれも注意しましょう。



そうだ、会計基準を読もう!(認識は「いつ」、測定は「いくら」)



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