概念フレームワーク、読んでますか?
今回は、収益に続いて、費用です。
今回は、収益に続いて、費用です。
まずは、第15項をみておきましょう。
リスクからの解放の考え方がよくわかります。
費用についても、冗長ではありますが、細かくみておきましょう。
(1)費用は純利益の減少項目
収益−費用=純利益です。
費用が増えれば、純利益は減ります。
費用は、純利益の減少項目といえるでしょう。
(2)費用は期末までの純資産の減少額(資産の減少・負債の増加額)に見合う額
簿記的な仕訳を考えてもわかるように、費用が生じる際の相手科目は、基本的に資産(の減少)か、負債(の増加)です。
簿記的な5区分の組み合わせを色々考えてみても、そうなハズです。
実際に考えてみて下さい。
例外は、リサイクリングによって費用(純損失)が計上される場合です。
期末までという条件は、このリサイクリングを考慮してのことです。
(3)投資のリスクから解放された部分
簿記的に資産が減った相手が費用とは限りません。
交換取引は別にしても、その他有価証券の評価替えの場合は、相手は費用ではなく、純資産です。
純資産の減少部分がすべて費用になるのではなく、あくまでも投資のリスクから解放された部分のみが費用になります。
(4)費用は、支出を基礎にしている
費用は、現実のキャッシュフローを前提としたものです。
支出がやがては費用になるイメージですね。
なんかまったく現実から離れたところで費用が計上されるわけではありません。
支出を前提に当期の費用を計上しているに過ぎないといえるでしょう。
(5)キャッシュが獲得されたときリスクから解放される
投資の成果としてキャッシュが獲得されたら、投入要素に投下された資金は、リスクから解放されます。
なんか難しい表現ですね。
ちょっと商品を例に考えてみましょう。
商品を購入し、それが販売され、キャッシュが獲得されたケースです。
商品が売れれば、商品に投入された資金は、リスクから解放されて売上原価という費用になります。
従来でいうと「実現収益に対応する費用」を捉える考え方と似ていますね。
(6)キャッシュが獲得されないことが判断されたときリスクから解放される
投資の成果としてキャッシュが獲得されないことが判断されたきにもリスクから解放されます。
こりゃダメだってわかったってことですね。
やはり商品の例で考えてみましょう。
その商品がもう売れないと判断(キャッシュが獲得されないことが判断)されたのであれば、やはり、費用になります。
商品が燃えてしまえば、キャッシュが獲得されないことは明らかです。
つまり、リスクから解放されることになります(この場合は、「ダメ」が確定しているわけですが)。
従来でいうと「発生」に近い考え方ですね。
リスクからの解法は、従来の実現主義を基調として、これに「対応」や「発生」の意味も含ませたものといってもよいかもしれません。
(7)費用は、投下資金が投資のリスクから解放されたとき把握される
費用は、リスクからの解放時点で把握されます。
リスクからの解放は、基本的には、純利益の認識に関する考え方です。
純利益は、収益−費用ですから、費用(収益)の認識に関する考え方の意味も持ちます。
そうだ、会計基準を読もう!(投資のリスクからの解放の考え方を費用面から眺めておきましょう)
・会計基準を読もう!<目次>
リスクからの解放の考え方がよくわかります。
費用とは、純利益または少数株主損益を減少させる項目であり、特定期間の期末までに生じた資産の減少や負債の増加に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分である。費用は、投資によりキャッシュを獲得するために費やされた(犠牲にされた)投入要素に見合う会計上の尺度である。投入要素に投下された資金は、キャッシュが獲得されたとき、または、もはやキャッシュを獲得できないと判断されたときに、その役割を終えて消滅し、投資のリスクから解放される。費用は、そのように投下資金が投資のリスクから解放されたときに把握される。
費用についても、冗長ではありますが、細かくみておきましょう。
(1)費用は純利益の減少項目
収益−費用=純利益です。
費用が増えれば、純利益は減ります。
費用は、純利益の減少項目といえるでしょう。
(2)費用は期末までの純資産の減少額(資産の減少・負債の増加額)に見合う額
簿記的な仕訳を考えてもわかるように、費用が生じる際の相手科目は、基本的に資産(の減少)か、負債(の増加)です。
簿記的な5区分の組み合わせを色々考えてみても、そうなハズです。
実際に考えてみて下さい。
例外は、リサイクリングによって費用(純損失)が計上される場合です。
期末までという条件は、このリサイクリングを考慮してのことです。
(3)投資のリスクから解放された部分
簿記的に資産が減った相手が費用とは限りません。
交換取引は別にしても、その他有価証券の評価替えの場合は、相手は費用ではなく、純資産です。
純資産の減少部分がすべて費用になるのではなく、あくまでも投資のリスクから解放された部分のみが費用になります。
(4)費用は、支出を基礎にしている
費用は、現実のキャッシュフローを前提としたものです。
支出がやがては費用になるイメージですね。
なんかまったく現実から離れたところで費用が計上されるわけではありません。
支出を前提に当期の費用を計上しているに過ぎないといえるでしょう。
(5)キャッシュが獲得されたときリスクから解放される
投資の成果としてキャッシュが獲得されたら、投入要素に投下された資金は、リスクから解放されます。
なんか難しい表現ですね。
ちょっと商品を例に考えてみましょう。
商品を購入し、それが販売され、キャッシュが獲得されたケースです。
商品が売れれば、商品に投入された資金は、リスクから解放されて売上原価という費用になります。
従来でいうと「実現収益に対応する費用」を捉える考え方と似ていますね。
(6)キャッシュが獲得されないことが判断されたときリスクから解放される
投資の成果としてキャッシュが獲得されないことが判断されたきにもリスクから解放されます。
こりゃダメだってわかったってことですね。
やはり商品の例で考えてみましょう。
その商品がもう売れないと判断(キャッシュが獲得されないことが判断)されたのであれば、やはり、費用になります。
商品が燃えてしまえば、キャッシュが獲得されないことは明らかです。
つまり、リスクから解放されることになります(この場合は、「ダメ」が確定しているわけですが)。
従来でいうと「発生」に近い考え方ですね。
リスクからの解法は、従来の実現主義を基調として、これに「対応」や「発生」の意味も含ませたものといってもよいかもしれません。
(7)費用は、投下資金が投資のリスクから解放されたとき把握される
費用は、リスクからの解放時点で把握されます。
リスクからの解放は、基本的には、純利益の認識に関する考え方です。
純利益は、収益−費用ですから、費用(収益)の認識に関する考え方の意味も持ちます。
そうだ、会計基準を読もう!(投資のリスクからの解放の考え方を費用面から眺めておきましょう)
・会計基準を読もう!<目次>
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