概念フレームワーク、読んでますか?

今回は、概念フレームワークと会計基準にどんな関係があるかの話です。
概念フレームワークは、いわば会計の「考え方」です。

これに対して会計基準は、会計の「ルール」です。

「考え方」としての概念フレームワークと「ルール」としての会計基準は、どのような関係にあるのでしょうか。



概念フレームワークは、「考え方」です。

と同時に会計基準をつくる際の指針としての役割が期待されています。

しかし、概念フレームワークだけで会計基準をつくることはできません。

我が国の方式は、概念フレームワークをもとに独自の新しい会計基準をつくるというスタンスをとっていません。

概念フレームワークは、考え方をまとめたものであるため、とても抽象的です。

考え方をより具体的なルールベース(会計基準ベース)にあてはめるには、一定の解釈が必要でしょう。

このようなスタンスは、概念フレームワークから会計基準を開発することが可能な国際基準とは大きく違います。

国際基準などは、概念フレームワークから会計基準を開発するという前提です。

だから新しい基準を出しては、引っ込めてということにもなるんですね。



概念フレームワークが相手にする会計基準は、基本的に証券市場での投資家向けのものである点にも注意する必要があります。

制度会計には、証券市場における投資家を相手にした金融商品取引法会計以外に会社法会計や税務会計があります。

概念フレームワークが想定しているのは、証券市場における投資家向けの金融商品取引法会計です。

投資家向けにしっかりした会計基準をつくれば、それは他の利害関係者にも有用なハズ。

まずは投資家に目を向けるというのが、概念フレームワークのスタンスです。

様々な会計基準で投資家に対する情報の有用性があげられるのもこのようなスタンスが影響しているためです。


ルールとしての会計基準と考え方としての概念フレームワークの関係に思いをめぐらせておくとよいでしょう。


そうだ、会計基準を読もう!(1.概念フレームワークだけで会計基準の開発はできない。2.会計基準は投資家向け)


会計基準を読もう!<目次>