過去2年の第一問の重要な共通点としていずれもが損益計算との関連を取り上げている点が指摘できます。

ここを掘り下げてみましょう。
過去2年の第一問で取り上げられているのは、「配分」と「発生」です。


平成20年(費用配分の原則)

平成21年(発生主義の原則)



概念フレームワークでは、純利益は、投資のリスクから解放された段階で認識されます。

純利益は「収益−費用」なので、収益と費用のいずれも「リスクからの解放」が現在の認識に関する考え方です。

リスクからの解放一本なんですね。



これに対して、従来的な損益計算をささえる考え方は、「発生」、「実現」、「配分」、「対応」の4つといってよいでしょう。

収益は「実現」で把握する。

これに「発生」費用(ないしは「配分」された費用)を「対応」させるというのが従来的な損益計算の見方です。

この4つのうち平成20年では「配分」が問われています。

平成21年では「発生」が問われています。

それぞれが企業結合とCF計算との関連の中で問われています。



4つのうちの2つ。

残りあと2個じゃないですか。

そう、残るは「実現」、そして「対応」です。

出題されるとすればいずれなのか。

「予想への道」、まだ続きます(←超大作ですな)。