工事契約基準、読んでますか?

今回は、工事進行基準をとった場合の進捗度の計算方法についてです。
工事進行基準は、工事の進行程度(工事進捗度)を見積もり、これに応じて工事収益(完成工事高)と工事原価(完成工事原価)を計上する方法です。

この場合の工事進捗度を見積もる方法としては、原価比例法が一般的です。

原価比例法は、工事の進捗度を原価のベースで考える方法です。



工事進捗度といっても一般的には、工事の進行時間(期間)等で考えるのではなく、発生した原価ベースで考えます。

すべての原価予想額の半分の原価がかかったなら半分進行したと考えるわけです。

このような進捗度を原価ベースでとらえるのが原価比例法です。

簿記論等の計算等ではほぼこの原価比例法が前提になっています。



原価比例法以外の方法も工事契約基準では示されています。

直接作業時間や施工面積を基準とした方法です。

進捗度を見積もるのに何が相応しいかは工事の内容にもよるのかもしれません。

実際に作業をした時間の比率や作業の進行した面積等を利用する方法も認められています。



あまり工事に詳しくありませんが、例えば外壁の塗装やタイル貼りのみの請負などという場合には、施工面積なんかもありな気がします。

工事に詳しい方は、こんな場合は直接作業時間とか、施工面積の方が合理的というケースを教えてください。



工事進捗度の算出方法としては原価比例法が一般的です。

でも、具体的な工事の種類に応じて工事進捗度の求め方も多様でありうる点を確認しておきましょう。


そうだ、会計基準を読もう!!(工事進捗度の算出は原価比例法が一般的だよ♪)



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