(問題)次の文章の成否を○×で示しなさい。

会計情報の基本的な特性である意思決定有用性は、意思決定との関連性と信頼性の2つの下位の特性により支えられているが、意思決定有用性を高めるには、この2つの下位特性を同時に高める必要はない。

(解答)


(解説)
財務会計情報の最も重要な特性は意思決定への役立ち(意思決定有用性)です。

意思決定有用性を支える特性には、意思決定との関連性と信頼性という下位概念があります。

意思決定との関連性が強いほど情報は有用性を持ちます。

情報に高い信頼性があるほど情報は有用性を持ちます。

もっとも意思決定との関連性と信頼性は、片方を高めようとすると片方が逆に低くなってしまう関係(トレードオフと呼びます)があることも少なくありません。

意思決定有用性を高めるために常に意思決定との関連性および信頼性の2つの特性を同時に高めなければならないわけではありません。


(会計基準等)
・討議資料 財務会計の概念フレームワーク第二章8