試験まであと10日とせまってまいりました。

基礎的な力の拡充と気持ちの問題がとても大事だと思っています。

それ以外でもっとも重要なことが時間配分ではないでしょうか。

簿記論、財務諸表論ともに時間配分を考えてみました。
まずは簿記論です。

時間配分に関してはいくつかの考え方があります。

試験問題の傾向(量、難易度等)によっても結果として最良の時間配分は問題を解いた後にわかることの方が多いです。

事前の対処としてベストを探ることは実は大変に難しいのではないかと思っています。

その意味では最良の時間配分を探るよりも、失点の少ない時間配分を探るべきでしょう。

私のご推奨は、次の時間配分です。

(1)第一問と第二問で50分

(2)第三問で1時間

(3)残り10分の使い方は最後に考える



最も効率的な時間配分は、点数比例だと考えてよいと思います。

出題者は、税理士試験として相応しい量・難易度の問題を想定しているハズです。

しかし、傾向的にはいずれも多いんちゃうの? 難しいちゃうの?という方向に流れることの方が多いようです。

どうしても途中で切り上げる(基本的なところを拾っていく)という判断が必要です。

点数に正比例させていないのは、第三問が大きいからです。

第一問・第二問の方がそれぞれの問題が小さく、時間の調整が第三問よりは図りやすいでしょう。

その分が第一問・第二問の合計を10分短くした理由です。

仮に第一問・第二問で50分程度と決めておけば、どちらもおのずから30分を超えてはまずいこともわかります。

もちろん目安にすぎません。

第一問・第二問を長めにとっていずれかでも完答できれば、それはよいのですが、量難易度ともに低い年でも完答は難しいと感じています。

それならむしろ一か所くらいは飛ばして時間の短縮を図った方がよい可能性は高いのではないでしょうか。


第三問が難しいからといってこれに時間をかけないのはダメだと思います。

なにしろ配点が50点あるのですから、これを攻略しないで合格はありません。

最初から1時間は格闘する覚悟で臨むべきというのが私の考えです。




次に財務諸表論です。

以前よりも財務諸表論の計算の量は少ない傾向がありますので(それでも多いですが)、以前より時間配分に苦しむことは少ないのではないでしょうか。

お勧めしている時間配分は次のとおりです。

(1)理論で40分程度

(2)計算で70分

(3)残り10分で使い道を決める

基本的な考え方は簿記論にも通じますが、やはり時間の調整がある程度可能なところ(理論)で短めに時間を使って、計算に全力投球し、残った時間の使い道は最後に考えるといったあたりがよさそうです。

理論は比較的短い解答をこころがければ、それほど時間はかからないでしょうし、むしろ問題をしっかり読むことに十分な時間をかけるべきでしょう。

もちろんこれもあくまでも一つの目安にすぎません。



今一度、時間配分の方向性を確認し、本試験に備えましょう!!