いろんな受験生を見ていると大きく2つのタイプにわかれるような気がします。

それは、「簿記が得意なタイプ」と「簿記が不得意なタイプ」です。
簿記が得意なタイプと不得意なタイプ。

その分かれ目がどこにあるのかなあということはよく考えます。

これだけ制度の変更が激しいと尚更です。

これだけやることが増えて、変更が激しいと焦点がボケてしまうからです。

で、本質的かどうかはわからないですが、5区分(資産、負債、純資産、費用、収益)を「自然と」意識できるかどうかは大きいと思っています。

私の受験時代と比べても受験技術のようなものが格段と進歩しました。

それはそれで悪いことではないとも思っています。

有効に使えばよいですし、それだけでいけるのであればそれでもかまわないと思っています。

でも、日商でいえば2級どまりというのが私の印象です。

難しいなあと思うのが、簿記2級から簿記論の半分くらいの行程まではそれで点数的な不足もなくいけてしまう点です。

本当はいけてないのにいけてると思ってしまう、思えてしまう点です。

ある時点から急激にいけなくなるハズなんですが、引き返すのが難しいですし、まず、本人にその自覚がないことが多いです。



その根っこにあるのがたぶん5区分でしょう。

ある科目の5区分を覚えるという感じではありません。

5区分を軽く意識する感じとでもいうのでしょうか。

簡単なチェックは、実際に科目をランダムにとりあげてみて、5区分がきちんといえるかを確認すればわかります。

対照勘定とか、評価勘定等の5区分でちょっと説明しにくいものを除いてポンポン言えるようでないと困ります。

その前提と普段の学習が緩やかにリンクしている。

私の目に映る簿記が得意なタイプの典型です。



5区分が微妙な方は、ぜひ早いうちから該当テキスト等を振り返ってみてください。

急ぐ必要はありません。

いや、急いではいけません。

しかし緩やかにでも簿記が得意といえる状態を目指しましょう。

そのことは必ず後で役に立ちます。

必ずです。



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