ある程度、まとまった量の問題(通常は問題集等)を解くとき(解く間隔)の最大の注意点です。

とにかくゆるやかに回すのはやめましょう。

200問程度の個別問題集を毎日、ちょっと解いて、1月で1回転。

これを半年間繰り返す。

これは絶対ダメです。

でも案外とやっている方は多いと思います。

もったいないです。



なぜかというと忘れるからです。

私なんか3日もすると何でも忘れます。

まあ、それはそれで幸せです(そうか?)。

しかし、その幸せと合格の確率は別の話。

できない問題を1月あけるなんてとんでもないです。

1月の間にまた頭が白紙に戻ってます。

全範囲をある程度、回すような解き方がオッケーなのは、すでにほぼできるけどちょっとの穴を探すときと極めて短期間(たとえば3日とか)で回すときだけです。

これではトータルの勉強時間をかけても効果はあがりません。

ではどうすればよいのか。

できるまでやるんです。

とにかく最初(白紙から)できるまでやる。

ただ、ここは「各自の工夫」が必要です。

画一的に何回解く。

そういう方式は、あまりよくありません。

各自の力の前提が異なるのに解き方や解く回数が同じでよいハズはありません。



非常にシンプルなのが白紙の状態から2度合うまでやる方法でしょうか。

これは私がやっていた方法ですが、あった問題は中3日以上はあけていました。

学習の初期段階の個別が中心のときにはよいかもしれません。

できなかった問題は早期に何度でもやる。

できる問題はむしろ忘れたかなというときに試しにやってみる。

そんな感じです。

毎日10問の個別問題を解く時間があるなら、出来なかった問題は持ち越す(翌日もやる)のがいいかもしれません。

こうするとあやふやな問題は腰をすえてやる以外にありません。



こんな解き方をしていると問題の総量はこなせないかもしれません。

それでいいんです。

ただ、ある程度、できる問題を増やしていくと問題を解くスピードがついてくるハズです。

個別のある程度の回数を解いた解き直しはおそろしく早くできるようになっているハズです。

ムリに早く解く必要は一切ありません。

自然と早くなるのを待つ感じでいいです。

このスピードがついてくればこれを問題の量に跳ね返らせることもできます。



いずれにせよ解く間隔を工夫することで「学習の効果が変わる」のを自覚するのがとても大事です。

そうすれば自分に合った、また、学習の進行具合に合ったとき方を模索しようと思うでしょう。

それをするかしないか。

そこがまずは大きな分岐になるように思います。



解く際の注意点を少し。

数字の記憶やただの解き方の記憶に頼ってはいけません。

自分の持っている知識と問題を読んで解く。

それは初見でも、解き直しでも同じです。

逆に数字の記憶に頼っていなければ、解き直しでもきちんとした学習効果はあるハズです。

でも、数字の記憶に頼ったり、それを利用してしまっては、効果がなくなります。

きちんと個別問題を解いていればちっちゃな総合問題、そして大きな総合問題へとステップアップが可能なハズです。


ゆっくりとは回さない。

特に個別問題レベルで心がけてみてください。