とりあえずの本命予想には棚卸資産基準をあげました。

どのあたりを学習すればよいか考えてみました。

(1)棚卸資産の定義・範囲
棚卸資産は、端的には、「販売目的の資産」ですが、我国では文字どおり「棚卸をすべき資産」として捉えられています。
費用化の過程(その後に売上原価になるか否か)よりも、資産の管理の側面を優先させています。
販売目的資産(商品等)だけでなく、一般管理目的資産(消耗品等)も含まれる点は意識しておくとよいでしょう。
棚卸資産基準の3項は必須です。

(2)評価の基本的な考え方
棚卸資産の評価には従来の低価基準が強制されます。
基準の考え方は、「収益性の低下による帳簿価額の減額」です。
あくまでも取得原価基準の枠内にとどまる考え方である点を意識しましょう。
基本的な取扱いは、7項と17項です。
結論の背景も36項、37項、41項あたりは、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
37項、41項は、素晴らしいです。

(3)時価
時価についても整理しておくとよいでしょう。

(4)トレーディング目的
また、トレーディング目的の棚卸資産の取扱いは、売買目的有価証券と同じです。
おさえることは負担にはならないと思いますので、目をとおしておきましょう。
15項、19項です。

(5)関連項目
トレーディング目的の棚卸資産の評価の考え方は売買目的有価証券と同じです。
棚卸資産の中にも有価証券(売買目的有価証券)と同様の評価を行うものがある点を意識しておきましょう。

収益性の低下を反映した処理としては固定資産の減損会計があります。
減損会計との類似点や相違点について考えておきましょう。
いずれも収益性の低下を反映した処理です。
判定の段階で減損の場合は、割引前のCFを利用します。
これに対して棚卸資産は、正味売却価額が帳簿価額を下回ったら評価損をたてます。
減損の方が判定が緩い分、戻しいれを行なうことはありません。
棚卸資産には、洗替処理が認められています。

従来の低価基準についての基本的な考え方は保守主義です。
この点、新しい棚卸資産の評価とは考え方が基本的に異なりますので注意しましょう。

まだ先の話ですが後入先出法の廃止が予定されています。
評価方法との関連(先入先出法と後入先出法等)にも注目しましょう。