簿記と数学の関係ってちょっと似てると思いませんか?

数字を使うのはもちろんですが、すごく基本的な約束事(ルール)があって、それがずーっと意味を持つ。

簿記では5区分の増減がとても重要でこれがわかっていないと話になりません。

そしてはじめの段階から最後までずーっと顔を出し続けます。

数学ではその基礎に四則演算(+−×÷)があって、やはりこれができないことには話になりません。

その他にもすごく単純なルール(きまり)がいろんな問題を解く際にも顔を出す。



でも数学と簿記では、そのあらわれ方がちょっと違う感じがします。

数学はすごく基礎的な事を知ってるとそれをあちこちでたらい回しにできる。

簿記にもたらい回しにできる知識があります。

勘定記入のルール(5区分の増減)なんかです。

そしてそれはすごく重要です。

でも、数学よりも量的には少なくて、例えば、郵便為替証書が現金なんてのは、とてもじゃありませんが、他にたらい回しのできる知識とはいえません。

数学がすごくシンプル(抽象的)で、簿記が具体的な素材を扱わざるを得ない点にその違いにあらわれているのかもしれません。



具体的な違いがあるとするならその違いに応じた勉強方法を模索すべきでしょう。

単純な知識は詰め込みアリです。

郵便為替証書の簡単な仕組みを知っておいた方がそれが現金として扱われることも忘れにくいでしょうからなんでも詰め込むという感じにはならないかもしれませんが。

いずれにせよ、それほど突っ込んで学習すべきではないでしょう。

でも、根っこにつながる知識は詰め込む必要のない知識です。

これを詰め込もうとすると後で苦しくなります。

そこのメリハリをいかにつけるか。

学習の際に意識したところです。

そしてそこをどうすれば意識してもらえるのか。

講師の力量が問われるところかもしれません。



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