講 師:「対照勘定法をとったときの原価率をちょっと具体的に考えてみよう。」

(事例)
商品原価80円 一般売価100円 試用売価120円

期首なし 当期2個仕入 2個試送 1個意思表示


講 師:「この条件だと一般販売の原価率は80%とわかるけど、ちょっと一連の処理も考えてみようか。」

モン吉:「えーっと、対照勘定法の処理でしたね。」


仕入:(借)仕   入160 (貸)現   金160

引渡:(借)試用未収金240 (貸)試用仮売上240

表示:(借)売 掛 金120 (貸)試用売上 120
      試用仮売上120    試用未収金120


講 師:「決算整理前の残高試算表はどうなるかな?」

モン吉:「えーっと。」


(決算整理前残高)
仕  入160

試用売上120

試用未収金・試用仮売上120


講 師:「損益項目だけに注目すれば試用売上が120なのに仕入が160になってるね。」

モン吉:「これはおかしいですね。」

講 師:「これは仕入の中に売れてない分も入っちゃってるからね。」

モン吉:「この分をクーシー(繰越商品/仕入)で減らせばいいんですね。」

講 師:「そうだね。在庫として処理してあげればいいね。」

モン吉:「あっ。でも原価率がわからない前提だとどうするんですか?」

講 師:「ちょっとボックス図を書いてみよう。」


 (ボックス図)
    仕   入
期首商品 0 売上原価160÷(試用売上120÷1.2)=?

当期仕入160期末商品0


モン吉:「あれっ。おかしいですね。原価率が100%を超えてしまいます。」

講 師:「原因は、期末商品(期末試用品)が実際にはあるけど、仕入→売上原価に入っちゃってるからだね。」

モン吉:「商品は仕入れているけど手許には残ってないんで、売上原価に入ってしまってるんですね。」

講 師:「そうだね。その分は本来は原価率の計算の分子に入れちゃおかしいよね?」

モン吉:「そうですね。分母の売上と見合ってないです。」

講 師:「分母の売上と見合う売上原価で計算しないといけないな。」

モン吉:「どうすればいいんですか?」

講 師:「分子に入れられないなら売価で分母に入れてバランスをとればいいよね。」

モン吉:「具体的にはどうするんですか?」

講 師:「売上原価の160円は生かして、これに見合う売価を出せばいいね。」

モン吉:「対照勘定の残高も加えるんですね。」

講 師:「そうだね。対照勘定の残を分母に加えてあげるとちょうどよくなるね。」


 (ボックス図)
    仕   入
期首商品 0 売上原価160÷(試用売上120+対照勘定残120)÷1.2=0.8

当期仕入160期末商品0


モン吉:「対照勘定法の場合は、原価率の算定に注意ですね。」

講 師:「そうだね。対照勘定の残は売価だから原価率の算定上は、これを分母に加えるのは忘れないでね。」

モン吉:「はい!!」


モン吉くんと学ぶ試用販売(5)


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