(回収基準:対照勘定法の処理)
講 師:「それじゃあ回収基準をみていこうか。」

モン吉:「これが確か2つあるんですよね。」

講 師:「そうだね。未実現利益控除法と対照勘定法だよ。」

モン吉:「2つ以上の処理方法があるのが一番イヤなんですけど、やんなくちゃいけないんですよね。」

講 師:「そうだね。これはあきらめるしかないね。対照勘定法からみていこうか。」


(回収基準:対照勘定法)
仕入時:(借)仕   入 80 (貸)現   金 80

売上時:(借)割賦未収金100 (貸)割賦仮売上100

回収時:(借)現   金 50 (貸)割賦売上  50
       割賦仮売上 50    割賦未収金 50

決算時:(借)繰越商品  40 (貸)仕   入 40


講 師:「対照勘定法の処理はどうだろう?」

モン吉:「処理はいいんですけど、対照勘定の科目が………。」

講 師:「科目?」

モン吉:「なんかいろんな科目があるじゃないですか。」

講 師:「ああ、それは気にしなくていいんだ。」

モン吉:「えっ。気にしなくていいってどういうことですか?」

講 師:「対照勘定は、ただのメモだから科目名にこだわる必要はないんだよ。」

モン吉:「ただのメモ?」

講 師:「そうだよ。ただの売値でのメモさ。」

モン吉:「でも、仕訳はきりますよね?」

講 師:「もちろん仕訳はきるけど、それぞれの科目に特別な意味があるというより、仕訳を利用したただのメモ、備忘記録なんだ。」

モン吉:「でも、いろんな名前があるとゴチャゴチャになります。」

講 師:「自分で仕訳をきるときは、この科目って決めてれば、仕訳はきれるよね?」

モン吉:「それはそうですけど。」

講 師:「試算表が資料にある場合は、貸借が同額の科目が対照勘定だよね。」

モン吉:「あれっ。じゃあ、対照勘定をいくつも覚えたりする必要はないんですね。」

講 師:「そうだよ。覚える時間を他にまわした方がいいね。」

モン吉:「わかりました。」


モン吉くんと学ぶ割賦販売(4)


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