(具体例:連続意見書方式)
講 師:「連続意見書方式は借方方式で値入や値上・値下を管理していないとできない方式なんだ。」

モン吉:「管理するのは難しいんですか?」

講 師:「そうだね。値下をしたときにいちいちその値下額を別にメモしておくのは、個人商店なんかじゃムリじゃないかな。」

モン吉:「ボクがバナナをよく買うバナナ屋さんもよくまけてくれるけど、それをメモなんかしていないな。」

講 師:「バーコードのレジでピピッ。ってなとこはいいけど街の商店街のおじさんにそれは期待できないかもしれないね。」

モン吉:「記録がコンピュータと連動してると出来そうですね。」

講 師:「そうだね。誰もができる方法でややいい加減な面はあるけど簡便な方式が税法方式って感じかな。」

モン吉:「いい加減なんですか?」

講 師:「実は、ちょっといい加減なんだ。」

モン吉:「どういい加減なんですか?」

講 師:「ちょっと具体的な数字で考えてみよう。」


当期3個 原価240円(1個80円)
原始値入額   60円(1個20円)
売上1個 売価100円
減耗1個
期末1個 売価100円


講 師:「原価が1個80円の商品を3個仕入れて240円が当期の仕入。期首はなしだ。」

モン吉:「1個売れて、1個なくなって(減耗)、1個売れ残ったという設定ですね。

講 師:「この場合の売価還元平均原価法(連続意見書方式)の原価率はいくつかな?」

モン吉:「原価率は80%ですよね。」

講 師:「一応、連続意見書方式で計算してみてくれないかな?」

モン吉:「えーっと、分子と分母を出して、分子÷分母っと。」


分子:当期仕入240円
分母:当期仕入240円+原始値入額60円=300円
分子÷分母=240円÷300円=80%


モン吉:「80%です。」

講 師:「期末商品の原価は?」

モン吉:「期末商品売価100円×原価率80%=80円です。」


(具体例:減耗)
講 師:「減耗もだせるよね。」

モン吉:「売価でボックス図を書くんですね。」

講 師:「そうだね。」

モン吉:「全部売価でボックス図を書いて、貸方の残りっと。」


   仕入(商品)
期首商品 0  売  上100
        減耗 ( ? )
当期仕入300 期末商品100


モン吉:「減耗売価は、差額で100円。100円×80%=80円が棚卸減耗費です。」

講 師:「すごいじゃないかモン吉くん。」

モン吉:「えっへん。」


モン吉くんと学ぶ売価還元法・応用編(10)


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