(問題)現行制度上の包括主義的利益を損益計算書の区分利益名で示せ。

(解答)
解答は一番下です。


(コメント)
現行の損益計算書における包括主義的利益は、最終値である当期純利益です。

損益計算書に表示する利益の考え方には、包括主義と当期業績主義があります。

包括主義は期間外損益(特別損益)を含め、当期業績主義では期間外損益を除外して損益を算定します。

現行の損益計算書は包括主義を採用し、当期純利益が包括主義的利益です。

当期業績主義的利益では、一致の原則を満たさず、現行制度では、長期的な収益力を示す包括主義が採用されています。

ただし、損益計算書の段階的な利益において当期業績主義的な利益である経常利益と包括主義的な利益である当期純利益を示しています。

当期業績主義的な利益である経常利益は、短期的な業績指標として有用ですが、一致の原則を満たしません。

また、包括主義は、長期的な視点で見た場合には企業の収益力を示す指標として有益であり、一致の原則を満たします。

現行制度上は、包括主義によっているといえますが、当期業績主義を併用しています。



財務会計講義<第21版>)・収益・費用の対応表示による利益の段階的計算−区分式:296頁


つながる会計理論
・4-5 包括主義と当期業績主義:36頁
・Ch5問題5−1(空欄補充):41頁
・Ch5問題7−1(現行の損益計算書の包括主義による利益は?):43頁


(解答)
当期純利益