(値上と値下)
講 師:「原価率の式の値上や値下は、実際のスーパーなんかの売値のつけ方を考えた方がいいね。」

モン吉:「商品についてる売値ラベルのことですね。」

講 師:「そう。売値の記入されたラベル(札)を値札(ねふだ)っていうだろ。値札の値段のつけ方だよ。」

モン吉:「そういえばあの値札って最初に書いてある金額が赤線で直してあったりしますね。」

講 師:「それが値下さ。3,000円が消されて、2,000円になっていたら値下額は1,000円だね。」

モン吉:「あっ。それが値下額なんですね。」

講 師:「そうだね。最初につけた値段で売れなければ下げる。これは物を売る商売としては自然だね。」

モン吉:「でも、値段を訂正して上げているのは見たことがありません。」

講 師:「実際には値上もしているだろうけどそれを値札の上ではしないのさ。」

モン吉:「なんでですか?」

講 師:「そりゃ、買う方は気分が悪いじゃないか。値下して安くなったなら買おうかって気にもなるけど値上じゃね。」

モン吉:「そうですね。コノヤロー上げやがったなって思っちゃいます。」

講 師:「それから値下取消額や値上取消額は、値上や値下のとりやめだね。」

モン吉:「これはわかります。やーめたってことですね。」

講 師:「この場合も値札はつけかえるかな。」


(値引との違い)
モン吉:「売価還元法とは直接関係ないんですが、値引とはどう違うんですか?」

講 師:「値引は実際に販売をした後の話さ。」

モン吉:「販売をした後?」

講 師:「そうだよ。値上や値下は値札の訂正だから販売の前のこと。」

モン吉:「値引は実際に商品を販売した後のことなんですね。」

講 師:「そうだよ。整理できたかな。」

モン吉:「少し整理できました。」

講 師:「値入、値上、値下、そして値引。全部、値がつくけどきちんと区別しておかないとね。」

モン吉:「きちんと区別して忘れないようにします!!」

講 師:「それじゃあ、最初は式にあてはめる感じでもいいから1問といてみようか。」

モン吉:「はい。」


ここで売価還元法の問題を1題どうぞ。

基礎編 問題34


モン吉くんと学ぶ売価還元法(6)


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