(問題)保守主義とは何か。

(解答)
解答は一番下です。


(コメント)
保守主義は、控えめな利益の計上(費用の早期計上、収益の慎重な計上)を要請する実践的な会計思考です。

利益を過大に計上して、配当や税金を支払えば、その分だけ、会社の財政基盤は弱くなり、度が過ぎれば潰れてしまうかもしれません。

このような事態を避けるため、利益の控えめな計上を要求する思考が「保守主義」です。

純粋に理論的な要請というよりは、実践的な要求といえます。

資産や負債も含めて以下に整理しておきましょう。

収益⇒小  費用⇒大  資産⇒小  負債⇒大

なお、複数の会計処理があるときに最も利益が少なくなる方法は一つなので、保守主義の原則を完全に貫いたら必要な処理方法は一つでよいことになりますが、現実は必ずしもそうではありません。

また、従来は保守主義により説明されていた項目が別の理論により説明され、従来は認められていた方法が認められなくなるなど、その適用領域は狭まっているといえそうです。



(会計基準等)
・企業会計原則 一般原則六


財務会計講義<第22版>
・保守主義の原則:64頁


つながる会計理論<第2版>
・2-8 保守主義の原則・単一性の原則:15頁
・Ch2問題5−2(空欄補充):21頁
・Ch2問題7−6(保守主義とは?):23頁


(解答)
費用の早期・収益の慎重な計上を要請する会計思考