簿記の問題、解いてますか?

ある項目が実際の出題にどのように反映されているのか。

問題をどう解くかだけでなく、そんな視点も重要です。

そんなことを考えてながら問題に接していると応用問題や初見の問題に強くなるハズです。



再振替仕訳で考えてみましょう。

決算整理時に行われた「経過勘定項目設定時の翌期首における逆仕訳」が再振替仕訳です。

再振替仕訳の出題形態には、次のようなケースがあります。

(1)再振替仕訳を行う場合

(2)前期末試算表(繰越試算表)に経過勘定項目がある場合

(3)勘定分析を要する場合



今回は、(3)の勘定分析をからめた出題を考えましょう。

決算整理前の例えば支払利息勘定残高は、期中の「支払額」ではありません。

再振替仕訳が反映されています。

このことを知識として確認した上で具体的な問題で考えてみましょう。



具体的な問題と解答・解説はこちらです。

基本編1


(問題の条件)
会計期間:×1年10月1日から×2年9月30日まで

前T/B:借方・支払家賃170円

整理事項:以前より毎年3月1日に向こう1年分の家賃を支払う

(解答)(借)前払家賃50 (貸)支払家賃50

(解説)
170円×5月/(5月+12月)=50円

再振替仕訳が当期首に行われています。

この分の金額が前T/Bに反映されています。

(一連の仕訳)
前期・支払時:支払家賃「1年分」 現金預金「1年分」

前期・決算時:前払家賃「5月分」 支払家賃「5月分」


当期・期首 :支払家賃「5月分」 前払家賃「5月分」

当期・支払時:支払家賃「1年分」 現金預金「1年分」



決算整理前残高試算表の支払家賃は1年分ではなく、再振替仕訳分も含んだ17月分(1年+5月分)です。

5月分の家賃を前T/Bから算出するには、×5月/12月という計算が必要です。

この出題では、一連の仕訳処理を必ずしも考える必要はありません。

例えば、×5/12という計算をすることを知っていれば解けます。

しかし、きちんと仕訳処理や勘定記入を理解しているかどうかは、ちょっと毛色の異なる出題時に違いとなってあらわれます。

また、期首に前期末の逆仕訳を行うのは、有価証券の振戻処理も同様です。



支払家賃勘定に転記を行って、勘定記入を考えてみてください。

勘定記入を考える場合は、「T字」で、相手勘定や日付は無視しましょう。

  支払家賃
5月分
1年分

支払家賃勘定には、借方に「5月分」と「1年分」の記入されています。

決算整理前残高試算表の支払家賃の金額は、支払家賃勘定の残高です。

勘定記入をながめても、「5月分」と「1年分」の合計とわかります。



このように「仕訳」、そして「元帳」の記録と実際の出題をつなげておくことが大事だと思います。

もちろん例えば元帳を書くまでもないから省略する。

これは一向にかまいません。

しかし、わかっているという前提が必要です。

問題を「仕訳」、「元帳」の記録とリンクさせる習慣があれば、同様に期首に前期末と反対仕訳を行う有価証券の振戻処理も遠くないハズです。

再振替仕訳の上記の問題のときは、ある解き方。

有価証券の問題のときは、別のある解き方。

そうではなくて、できるだけ仕訳や勘定記入を考えるようにする。

そしてそのことでより仕訳や勘定記入がより強くなる。

そんな解き方を個別問題レベルで実践できるか。

長い目でみると簿記の強い人とそうでない人の大きな違いがあらわれる部分だ思います。


そうだ、問題を解こう!!(簿記一巡で注目して欲しいのが再振替仕訳です)



問題を解こう!!<目次>