(問題)後発事象とは何か。

(解答)
解答は一番下です。


(コメント)
「後発事象」とは、貸借対照表日後に発生した事象で、次期以後の財政状態及び経営成績に影響を及ぼすものをいいます。

貸借対照表日後に火災があった。

その結果では、原則として財務諸表を修正することはしません。

しかし、例えば主力店舗が火災にあえば、その被害は企業の翌期以後の業績に大きな影響を与えます。

このため重要な後発事象は補足情報として注記により開示します(開示後発事象)。

これに対して実際に財務諸表の修正を要する後発事象を修正後発事象ということがあります。

もっとも決算日後に火災があった場合で財務諸表の修正を行うわけではなく、決算日現在において顕現していないだけの事象が決算日後に明らかになったケースを指しています(例えば決算日現在に実質的に破綻していた債権者が決算日後に明らかになり、債権の貸倒処理や貸倒引当金を積み増す場合があげられます。)。

後発事象は、会計方針よりも重要性は劣りますが、簡単におさえておきましょう。



(会計基準等)
・企業会計原則 注解1の3


財務会計講義<第24版>
・重要な後発事象の注記:317頁


つながる会計理論<第2版>
・Ch1問題2−4(正誤):17頁
・Ch1問題3−10(後発事象とは):19頁


(解答)
貸借対照表日後に発生した事象