(問題)動態論のもとでの資産とは何か。

(解答)




















前払費用


(コメント)
動態論のもとでは、継続企業が想定され、そこでの損益計算は、収支を損益に変換する形で行われます。

動態論のもとでの貸借対照表は、収支計算を損益計算に変換する上での未解決項目の一覧表の意味を持ちます。

動態論の資産は、この未解決項目のうちの借方項目を意味します。

その典型が「支出未費用」です。

支出があったけれどもいまだ費用になっていない項目、それが支出未費用です。


これ以外にも貸借対照表項目としては、次のようなものがあります。


(1)現金(支払手段そのもの)

(2)収益未収入(売掛金、受取手形等)

(3)支出未収入(貸付金、立替金等)


(1)現金は、どのような会計の見方をとっても資産です。

(2)収益未収入は、収益は計上したけど、まだ収入がない項目です。

具体的には、売掛金や受取手形等が該当します。

(3)支出未収入とは、直接的には損益計算に関係のない支出が行われ、その後に収入が予定される項目です。

具体的には、貸付金や立替金等が該当します。

このように動態論では、貸借対照表項目を損益計算との関連での未解決項目と考えています。

そのためやや資産としての統一性に欠ける面があります。

これをやや統一的に考え、資産を一つの考え方で捉える試みもなされています。

その場合の資産は、サービス・ポテンシャル(用役可能性、用役潜在性)をもって語られることが多いようです。

統一的ではありますが、ややわかりにくい(抽象的)な面は否定できません。



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動態論の資産概念
※別ブログの記事です。