(問題)静態論のもとでの資産とは何か。

(解答)




















売却価値がある財産


(コメント)
静態論は、静的貸借対照表論ともよばれ、貸借対照表を企業の清算を前提に考えます。

貸借対照表は、債権者に対する債務の返済能力を示したものであり、そこでの資産は売却価値のある財産に限られます。

資産の貸借対照表価額も売却時価です。

静態論のもとでは売却価値のある財産のみが資産とされ、財産性を有しない繰延資産は資産性を否定されます。

分配可能額を算出する場合に繰延資産が考慮されるのも繰延資産が計算擬制的な資産であり、売却価値を有しないからです。

会社法(会社計算規則)には、静態論的な思考が残っているといってよさそうです。


静態論のもとでの負債は、法的に確定した債務に限定されます。

計算擬制的な負債と呼ばれる引当金も静態論のもとでは負債に該当しません。


(関連問題)
問題12(静態論の中心的利害関係者)
問題14(静態論の中心財務諸表)