(問題)会社法会計で重視される会計の機能は何か。

(解答)




















利害調整機能

(コメント)
会社法会計では「株主」と「債権者」の間の利害調整機能が重視されます。

株主は企業に資金を委ねます。

その大きなネライの一つは、配当をたくさんもらうことです。

株主からすれば多ければ多いほどよいともいえそうですが、仮に会社の財産のすべてを株主に配ったら会社は活動を行うことができません。

企業の主要な利害関係者には株主以外にも債権者がいます。

企業に資金を貸す銀行が債権者の代表です。

銀行は企業にお金を貸しますが、貸した企業がお金を返してくれるかは銀行の死活問題です。

たくさんお金を貸したいのはヤマヤマですが、返してくれないのでは困ります。



株主は配当をたくさんもらいたい。

債権者(銀行)は、確実にお金を返してもらいたい。

株主と債権者の利害が対立的な関係にあることがわかります。

理想的には、企業の業績がよく、配当もたくさんして、借金もきちんと返せる状態がいいでしょう。

しかし、時として両者の利害は深刻に対立することもあります。

このように異なる利害関係を有する者間(特に株主と債権者)の間の綱引きの審判のような役割が会社法会計に課されているといえます。

利害調整の意味を株主と債権者という代表的な利害関係者の例でよく考えておきましょう。



財務会計講義
・株主と債権者の利害調整機能:8〜9頁


(関連問題)
問題6(会社法会計の中心的利害関係者)
問題8(財務会計の機能)