(問題)会社法会計で重視される会計の機能は何か。

(解答)
解答は一番下です。


(コメント)
会社法会計では「株主」と「債権者」の間の利害調整が重視されます。

株主が企業に資金を委ねる大きなネライの一つは、配当をもらうこと。

株主は配当が多いほどよいといえそうですが、仮に会社の財産のすべてを株主に配ったら会社は活動を行うことができません。

企業の主要な利害関係者には株主以外にも債権者(銀行等)がいます。

銀行は企業にお金を貸しますが、返してくれないのでは困ります。


株主は、配当をたくさんもらいたいですが、債権者(銀行)は、確実にお金を返してもらいたい。

株主と債権者の利害は対立的な関係にあります。

理想的には、企業の業績がよく、配当もたくさんして、借金もきちんと返せる状態がいいでしょう。

しかし、時として両者の利害は深刻に対立することもあります。

このように異なる利害関係を有する者間(特に株主と債権者)の間の綱引きの審判のような役割が会社法会計にはあります。

会社法では、会計に関する実質的な規定を置くわけではなく、会計から手を引いたなどと言われることもありますが、譲れないのがこの株主と債権者との利害調整です。

利害調整の意味を株主と債権者という代表的な利害関係者の例でよく考えておきましょう。



財務会計講義<第22版>
・株主と債権者の利害調整機能:8〜9頁


(関連問題)
問題6(会社法会計の中心的利害関係者)
問題8(財務会計の機能)


つながる会計理論<第2版>
・26-4 財務会計の機能と制度会計
・Ch26問題1−2(空欄補充)
・Ch26問題3−2(会社法会計で重視される機能は?)


(解答)
利害調整機能