(問題)財務会計の機能を2つ示せ。

(解答)
解答は一番下です。


(コメント)
財務会計の機能には、「情報提供機能」と「利害調整機能」があります。

情報提供機能は、投資者の投資判断に役立つ情報を提供する機能です。

利害調整機能は、利害の対立した利害関係者間の利害を調整する機能です。

このような機能を果たすために財務会計があるといえます。



情報提供機能は、投資者の投資意思決定のために情報を提供する機能です。

投資者は、様々な情報を元に将来の株価を予想し、投資判断(売り買い)をします。

投資家の投資判断の材料となる情報の一つが会計情報です。

このような投資者の投資意思決定に役立つ情報を提供することが財務会計には求められます。

今日の企業会計では、この情報提供機能にスポットがあてられることが多くなっており、制度会計との関連では、金融商品取引法会計で念頭に置かれている会計の機能です。



株主は企業に資金を出し、企業はこれを受け入れ、その受入れた財産をしっかりと管理し、そして上手に使って、むしろ増やして配当という形で株主に還元すべきでしょう。

たくさん配当できるかは経営に依存しますが、少なくとも株主から預かった財産をしっかりと守るべきでしょう。

このような株主から受入れた財産をきちんと守る義務を「受託責任」といいます。

受託責任をきちんと果たしているかを株主にきちんと説明する義務が「会計責任」です。

会計責任は、株主総会で報告を行うことによって果たされますが、このための手段が財務諸表です。

経営者と株主、株主と債権者といった異なる利害関係者の間の利害を調整する機能が利害調整機能であり、会社法会計で念頭におかれている機能といえます。



財務会計講義<第22版>
・財務会計の機能:5〜12頁


つながる会計理論<第2版>
・Ch1-1 財務会計の意義と機能
・Ch26-4 財務会計の機能と制度会計
・Ch26問題1−1(空欄補充)
・Ch26問題1−2(空欄補充)
・Ch26問題1−3(正誤)
・Ch26問題3−2(会社法会計で重視される会計の機能は?)
・Ch26問題3−5(金融商品取引法会計で重視される会計の機能は?)
・Ch26問題4−3


(関連問題)
問題6(会社法会計の中心的利害関係者)
問題7(金商法会計の中心的利害関係者)


(解答)
(1)情報提供機能
(2)利害調整機能