これまでのお話はこちらです。

モン吉くんの大冒険(1)
モン吉くんの大冒険(2)


モン吉くんは、100円でバナナを仕入れて、200円で売ります。

そのもうけで自分の食べるバナナを買う。

残りの100円でまたバナナを仕入れて、あとはこれを繰返します。

スーパーは遠いので1日に1回しか行けません。

最初にモン吉くんが用意していた100円が「もとで」としての資本です。

バナナを仕入れて売るという活動で得た100円が「もうけ」としての利益です。

この「もとで」としての資本と「もうけ」としての利益をきっちり区別する。

資本と利益の区別の原則の要求です。



もとで部分は使ってしまわない(その分までバナナを買って食べない)。

もうけ部分だけで自分の食べるバナナを買う。

これを繰返していれば、モン吉くんは毎日、野山を駆け巡ることができます。

そう、モン吉くんは、木から木へ、

枝から枝へとウッキッキー。



たのしいときは、ウッキッキー。

うれしいときは、ウッキッキー。

つらくたって、ウッキッキー。

かなしくたって、ウッキッキー。


ウッキー、ウッキー、ウッキッキー


しかし、平穏な日々は長くは続きませんでした。

事件は起きたのです。

ある日の事でした。

モン吉くんがスーパーにいってバナナを売ろうとすると400円で売れるではないですか。

な、なんとモン君がスーパーへの道を急ぐ間に、物価が2倍になっていたのです。


買値100→200

売値200→400


物価が倍です。

これにはモン吉くんもビックリしました。

普段とは違う状況に戸惑いました。


「でも、いつもより多いからいいか。」


おおおっ。

いいのか、モン吉くん。

本当にいいのか、モン吉くん。

よーく考えるんだよ。

でも、なんかイヤな予感がします。

とてもイヤな予感がします。

どうするモン吉くん。

いや、どうなるモン吉くん。

モン吉くんの運命やいかに(ドンドン←タイコね)。



モン吉くんの大冒険(4)