(問題)企業会計の基礎的前提としての会計公準を三つあげよ。

(解答)
解答は一番下です。


(コメント)
「会計公準」」とは、企業会計の基礎的な前提です。

一般的な会計公準として、企業実体の公準、会計期間の公準、貨幣的評価の公準があります。


(1)企業実体の公準とは、企業をその計算単位とする公準をいいます。

企業会計の場所的な限定といわれたりしますが、対象となる企業の活動を記録・報告するというごくあたりまえの前提です。

直接的に試験に出題される可能性は低いでしょう。


(2)会計期間の公準とは、企業会計が期間を区切って行われる前提をいいます。

このような前提が置かれるのも企業が清算を前提とせず、継続的・永続的な企業活動を目指しているからであり、ことからこの公準は、「継続企業の公準」とも呼ばれます。

企業活動が継続するからこそ期間計算を行う必要があり、企業の支出も費用として配分されます(費用配分の原則)。

有形固定資産における費用配分の具体的な手続が減価償却です。


(3)貨幣的評価の公準とは、企業会計が貨幣(我国では円)をもって行われる公準をいいます。

貨幣的な評価ができない項目は、会計記録の対象にもなりません。



(過去出題との関係)
・平成11年に会計公準を3つあげてそれぞれ説明させる出題がありました。
・平成25年に継続企業の公準を25点のテーマに置いた出題がありました。


財務会計講義<第24版>
・会計公準:56頁〜


つながる会計理論<第2版>
・2-1 会計公準
・Ch2問題6−1(正誤)


(解答)
(1)企業実体の公準
(2)会計期間の公準(または継続企業の公準)
(3)貨幣的評価の公準