簿記の問題、解いてますか?

総合問題の解き方のラフな類型には、仕訳型、元帳型、試算表加工型があります。

典型的な合格者は、自分の得意な形を持ちつつも、問題に応じて使分けたり、併用している感じでしょう。

何が得意かで合格の可能性の高低はないと思います(仕訳型の人が受かりやすい等)。

ぶっちゃけ、何でも受かります。

でも、受かる人はやはり時間を意識しているようです。



一番時間の短縮につながるのは、実は、解答用紙へのダイレクトの記入です。

併用の仕方を考える前に、ちょっとここを考えておきましょう。

これはとても大事です。

大事なんですが、ある型(試算表型等)をきっちりと身につけた上で、そのさらなる省略法としてのダイレクト記入です。

その点も踏まえておく必要があるでしょう。



決算整理型の問題の場合、決算整理で1回しか登場しない科目も少なくありません。

減価償却の資料が1ヶ所にしかなくて、仕訳は(借)減価償却費××× (貸)減価償却累計額×××。

これならダイレクトに解答用紙に書けばよいです。

同様にこれ以降は出てこないなという場合でもダイレクトに書いていく。

これは必ずやってください。

仕訳型だからといって常に仕訳をかかなければいけない訳ではありません。

直接記入できるものはバンバン書く。

後で訂正が入るなら線で消して書き直せばよいです。

簿記論の解答欄は(一部例外を除いて)大きいですので、デカデカと書かなければ2〜3度の訂正はききます。



直接記入の際にも仕訳(要は1行仕訳であれば、2ヶ所の記入)は意識したいです。

(借)通信費10 (貸)現金10

問題を解く過程で、通信費はもう出てこないなと思えば、試算表の数字と10を電卓にいれて、結果を解答用紙にすぐに書きます。

これで1ヶ所です。

貸方の現金は、動きがありそうだと思えば、例えば試算表加工型なら試算表に「10」といれておけばいいです。

これで2ヶ所です。

この感じ(常に2ヶ所)の記入を忘れなければ、貸借の不一致(記入ミス)は減ると思います。

簿記論では、完答が要求されないので、貸借不一致はあたりまえと思われるかもしれません。

たしかにそういう面はあるのですが、できているハズなのに落とすのは多くは、転記や集計ミスです。

仕訳を間違える(できない)のは、ある意味やむを得ません。

できないものはできません。

しかし、集計ミスは致命的です。

それをできるだけ回避する工夫もできるだけ模索するようにしましょう。



そうだ、問題を解こう!!(常に2ヶ所を意識するとたぶん集計ミスが減るよ。でも、たぶんだよ♪←たぶんかい)