簿記の問題、解いてますか?

個別問題は解けるのに総合問題は解けない。

この声はものすごく多いです。

誰にでも通じる答えは残念ながらないと思います。

ちょっと原因別に対策を考えてみました。


原因としては次のような点があげられるでしょうか。

(1)個別問題が本当は解けていない

(2)簿記の基本的な仕組みの理解不足

(3)総合問題の解答方法(要領)がわからない

(4)演習不足



(1)の個別問題が本当は解けていないケースは少なくないと思います。

個別問題が単に数字あわせになってしまっているケースです。

特定の個別問題集(自分のやった問題)は解けるけど、同レベルの別の問題集の問題は解けない、そんな経験はないでしょうか?

このケースは、基礎知識の不足の可能性が高いです。

同分野の他の個別問題を抜き出して、いくつか解いてみると罠に陥っていないかはある程度わかるのではないかと思います。

自分の解いている問題集はバリバリに解けるけど、別の問題集はまるで解けないという場合には、ちょっと注意が必要かもしれません。

ただ、問題のレベル自体の問題や日本語の読解力(国語力)の問題もあって、一概にはいえない面もありますが。


もっともやや矛盾するようですが、問題集をあちこち解き散らかすのは感心しません。

問題はしぼって、そしてその確認をテキストレベルでしっかりと行う。

そんな接し方の方がよいようには思います。

知識が足りないのなら補う以外にないでしょう。

その場合にその問題用の解説ではない解説(要はテキスト等)を読んで問題を解ける状態にしておく。

そうすれば、ちょっと違う他の問題に対処しやすくなるハズです。

ごく一般論としても問題のみを解くタイプの方の合格に必要な問題量とじっくり取り組む方の必要な問題量はそもそも違います。

そんな違いを無視してどれだけ問題を解くべきか等を語っても意味は少ないでしょう。

そしてその違いは、基礎期の取組み方の違いに原因があるといえそうです。

しかし、実際に点数等に違いがあらわれるのは、基礎期ではありません。

実際に点数等に違いがあらわれるのは、直前期や本試験です。

それが状況を見えにくくし、対策を打ちにくくしているかもしれません。



そうだ、問題を解こう!!(総合問題が解けない方は、まず、なぜ解けないのかを考えてみてください)