社債については、額面金額ではなく、実質価額(当初は発行価額)によることになりました。
取得した社債とちょうど正反対の処理になります。
これまでの繰延資産としての社債発行差金はなくなります。
簡単な例をご紹介しておきましょう。

額面100円 発行価額95円 5年償還
2年経過後償還

(今まで)
発行:
現金預金  95 社債100
社債発行差金 5

償却:
社債発行差金償却1 社債発行差金1

償還:
社   債100 現金預金  99
社債償還損  1 社債発行差金 2

(これから)
発行:
現金預金95 社債95

償却:
社債利息1 社債1

償還:
社   債98 現金預金99
社債償還損 1

定額法によった場合の償還損益の金額が変る訳ではありません。
もっとも保有社債の場合と同様に利息法が原則になりますので、かなり慣れが必要になるとは思います。