簿記論を受験するにあたってホントにたくさんの問題を解きました(っていうか、解きすぎ?)。
解答が連続で合うまで解く必要はなかったのではないかとも思います。
あまり効率はよくなかったと思っています。

効率のよい方法を模索しなかった訳ではないのですが、うまくいかなかったというのが正直なところです。

その典型が「間違いノート」です。
間違いノートをつけるといいという話はアチコチで聞いていました。
こりゃやるしかないなとはじめたのですが、結局うまくいきませんでした。

原因は、書きすぎだと思います。
最初のうちは、かなり丁寧に書きすぎ、後で見返せば意味はよくわかるものの時間がかかりすぎで、挫折。
その後にシンプルにしたもののどうもうまくいかず、結局やめてしまいました。
工夫が足りないといわれればそれまでですが、別に何かを付け出すと細かくやりすぎるか(ブログ?)、まるでチョッとか(仕事?)と極端すぎるのは、間違いノートに限ったことではないようです。

結局、税理士試験全般を通じて、間違いノートをつけるには至りませんでした。
その代わりに利用していたのがテキスト類に印や間違い箇所をメモする方式です。
間違えた箇所がテキストにあるときは、そこにマーカーを入れる。
ないときは、マーカーと同色で簡単なメモ書を入れるというだけです。
非常にシンプルですが、シンプルゆえに長続きもしますし、効果もあったと思います。

これは問題の直接の解答・解説にしないというのがミソではないかと思います(まあ、後で見ないですし)。
一般的なテキストに印をすることで、テキストを見返すことにもなります。
テキストでの位置付けもわかります。
この一見、遠回りな作業が応用力をつけるには必要ではないかと思っています。

その後も問題の解説を見るときは、出来が絶対的に悪いときだけでした。
そんなときでも、できるだけ根っこの部分(出来の悪い部分)をテキストで確認し、問題には、×印をつけていました。
そうでないとき(壊滅的でないとき)は、解答しか見ずに、やはり確認はテキスト等で行うという習慣がついたと思います。

多くの科目では中途の段階でまとめテキスト的なものがありましたので、それまでの間違い記録をそのまとめテキストに移す作業(絶対に大丈夫といえるものは移しません)が各科目の恒例になっていました。

普段の講義中は、黄色のマーカーを使い、間違い用には緑を使っていました。
マーカーは、1度目が細線、2度目が太線。
そしてときおり見返していました。

これはその後の税理士試験の全科目で行っていました。

ただ、簿記論の場合には、テキストが分冊で、ちょうど1冊にまとまったよいものがなく、アチコチに散らばってしまって見返すという形でうまく利用できてはいませんでした。
それならばたくさん解いてやれという感じだったかもしれません。

そんなこんなで、必要以上に問題を解いていたためか成績も比較的よかったと思います。
そして、成績がよいのでやる気がでるという循環をつくることができたと思います。
このような循環をつくれると非常によいのではないかと思います。
もっとも、負の循環がどれほど恐ろしいのかは、税法ですぐに知ることになりました(←これが恐いんですってば)。


私の合格体験記(4)