【対象=2級以上】

(問題)
当社(年1回12月31日決算)の以下の取引の仕訳を示しなさい。
平成×6年4月1日、額面総額100万円の社債を額面100円につき99円で買入償還し、代金は小切手を振出して支払った。
この社債は平成×2年4月1日に下記の条件で発行した社債の一部である。

(発行条件)
発行価額:額面100円につき97円
額面総額:500万円
償還期限:平成×12年3月31日
利  率:年5%
利 払 日:3月末と9月末の年2回
なお、社債の発行価額と額面との差額については償却原価法(定額法)を適用している。

(解答)
(借)社   債  982,000 (貸)当座預金  990,000
   社債償還損    8,000


(解説)
社債の買入償還時には、社債の買入償還時の償却原価の計算が問題になります。
取得時は、発行価額で計上されていますが、発行価額と額面金額との差額は償還期間に帳簿価額に加算する処理を行います。

97万円+(100万円−97万円)/100円×4年/10年=982,000円