簿記の問題、解いてますか?

簿記の出題では、様々な「試算表」が登場します。

それぞれの試算表の意味を把握して、確実に解答を導きたいところです。

「試算表」は、「元帳」の数字を集めたものです。

試算表で使用される科目は、仕訳にも使われる「勘定科目」です。

試算表が資料にあって仕訳が要求される時は、仕訳にも「試算表で使用されている勘定科目」を使う必要があります。


試算表を簿記一巡の手続との関連で考えてみましょう。

期首→期中手続→(決算整理前試算表)→決算整理→(決算整理後試算表)→決算振替→(期末試算表)


(1)期首試算表
簿記の手続的に期首に試算表を作成する必要はありませんが、期首段階での試算表が示されることもあります。

前期末の試算表も同じ意味を持ちます。

また、英米式をとる場合の前期の繰越試算表(次期繰越を集めた試算表)も同じ意味を持ちます。

(2)決算整理前試算表
期首試算表に期中手続を加味したのが、決算整理前試算表です。

実際の出題でもっとも資料として与えられる事が多いのがこの決算整理前試算表です。

(3)決算整理後試算表
決算整理前試算表に決算整理を加味したのが、この決算整理後試算表です。

(4)期末試算表
決算整理後試算表に決算振替(損益振替・資本振替)を加味したのが、期末試算表です。

簿記一巡の手続と試算表との関係を充分に把握しておきましょう。

総合問題が苦手という方の中には、簿記一巡やその中での試算表の位置付けが不十分なケースが多く見受けられます。

総合問題対策としても充分な理解が望まれます。


そうだ、問題を解こう!!(試算表の種類をしっかりとみきわめましょう)



問題を解こう!!<目次>