換算は、単位の変更(例ドル→円)です。
評価は、期末の金額を決めることです。
微妙です。

評価が期末の金額を決めることなら、評価の中に換算は含まれています。

こんな関係でしょうか。

評価 > 換算

期末評価をする過程では、換算も行う必要があるといった方が適切かもしれません。
そこで、有価証券については、「評価」が行われる場合は、換算は表に出ず、すべて通常の評価に準ずる形で行われます。

例えば、売買目的有価証券のケースを考えてみましょう。

原価10ドル、取得時の為替相場1ドル=100円
時価9ドル、決算時の為替相場1ドル=90円

売買目的有価証券の評価は、時価、換算は、決算時の為替相場で行われます。
したがって、期末の貸借対照表価額は、次のように算定されます。

9ドル×90円=810

1,000円−810円=190円 が費用であることはわかりやすいでしょう。
この中には、換算の影響(100ドル→90ドル)も含まれています。
しかし、そのすべてを基本的には、評価損益(この場合は評価損)と考えることになります。

換算と評価の関係をゆるやかにでも考えておかれるとよろしいのではないでしょうか。

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