当座預金については、簿記論では、「現金預金」と一括される場合も少なくありません。

当座借越契約を結んでいる場合の標準的な科目の組み合わせは次のような感じでしょうか。

(一勘定制)
当座(当座預金)

(二勘定制)
資産……当座預金
負債……当座借越

二勘定制は、一つの勘定科目が資産になったり、負債になったりするのを嫌う処理方法ということになるでしょう。
資産としての科目には、当座預金を使い、負債としての科目には、当座借越を使うのが一般的です。
一勘定制を採用した場合には、当座勘定には、資産と負債が混在(時には資産、時には負債)することになりますので、これを一般的には、資産を意味する「当座預金」という勘定科目名は使用しにくい面はあるかもしれません。
もっとも、勘定科目はただの名前と割り切ってしまえば、当座預金でも構わないでしょうから、「一勘定制での当座預金」も軽く意識しておかれるとよろしいのではないかと思います。

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一勘定制と二勘定制