【荷為替の取組の意義】
委託販売では、委託者は、受託者に商品の販売を依頼するために商品を送付(積送)します。
商品の積送と同時に、貨物代表証券を担保として受託者宛の為替手形を振出し、銀行で割引くことがあります。
これを「荷為替の取組み」といいます。
荷為替を取組むことにより代金(の一部)を早期回収することができます。
しかし、この段階では、積送品はまだ受託者において販売されていません。
まだ、売上は計上すべきではありませんので、受託者からの販売代金の前受けとして、前受金勘定または委託販売勘定で処理します。
この前受代金は、実際に商品が販売され、受託者から売上計算書が到着したときに精算することになります。
【荷為替の取組みの会計処理】
(1)積送売掛金及び前受金で処理する方法
受託者に対する債権を積送売掛金勘定で処理し、荷為替の取組みによる債務は、前受金勘定で処理する方法です。
積送時: (借)積送品 ××× (貸)仕 入 ×××
荷為替取組時:(借)当座預金 ××× (貸)前 受 金 ×××
手形売却損×××
代金精算時 :(借)前 受 金 ××× (貸)積送品売上×××
積送売掛金×××
積送諸掛費×××
(2)委託販売勘定で処理する方法
受託者に対する債権・債務を委託販売勘定のみで処理する方法です。
委託販売勘定が借方残高の場合には、債権(売掛金)を意味し、貸方残高の場合は債務(前受金)を意味します。
借方残高の場合は、期末売上債権に含まれ、貸倒引当金の設定対象になります。
積送時: (借)積 送 品 ××× (貸)仕 入×××
荷為替取組時:(借)当座預金 ××× (貸)委託販売×××
手形売却損×××
代金精算時: (借)委託販売 ××× (貸)積送品売上×××
積送諸掛費×××
【関連記事】
・委託販売の収益認識基準
・委託販売の会計処理
・積送諸掛
・受託販売
・委託販売の売上計上時期
委託販売では、委託者は、受託者に商品の販売を依頼するために商品を送付(積送)します。
商品の積送と同時に、貨物代表証券を担保として受託者宛の為替手形を振出し、銀行で割引くことがあります。
これを「荷為替の取組み」といいます。
荷為替を取組むことにより代金(の一部)を早期回収することができます。
しかし、この段階では、積送品はまだ受託者において販売されていません。
まだ、売上は計上すべきではありませんので、受託者からの販売代金の前受けとして、前受金勘定または委託販売勘定で処理します。
この前受代金は、実際に商品が販売され、受託者から売上計算書が到着したときに精算することになります。
【荷為替の取組みの会計処理】
(1)積送売掛金及び前受金で処理する方法
受託者に対する債権を積送売掛金勘定で処理し、荷為替の取組みによる債務は、前受金勘定で処理する方法です。
積送時: (借)積送品 ××× (貸)仕 入 ×××
荷為替取組時:(借)当座預金 ××× (貸)前 受 金 ×××
手形売却損×××
代金精算時 :(借)前 受 金 ××× (貸)積送品売上×××
積送売掛金×××
積送諸掛費×××
(2)委託販売勘定で処理する方法
受託者に対する債権・債務を委託販売勘定のみで処理する方法です。
委託販売勘定が借方残高の場合には、債権(売掛金)を意味し、貸方残高の場合は債務(前受金)を意味します。
借方残高の場合は、期末売上債権に含まれ、貸倒引当金の設定対象になります。
積送時: (借)積 送 品 ××× (貸)仕 入×××
荷為替取組時:(借)当座預金 ××× (貸)委託販売×××
手形売却損×××
代金精算時: (借)委託販売 ××× (貸)積送品売上×××
積送諸掛費×××
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・委託販売の会計処理
・積送諸掛
・受託販売
・委託販売の売上計上時期
ひとつご質問したいことがあります。
僕は昨年通信で大原の簿記論を受講したのですが(落ちたので今年も再受験ですが(涙))、その際に頂いたテキストに委託販売の荷為替についての記載が一切ありませんでした。未着品の荷為替についてはあるのですが・・・これは試験範囲から委託販売の荷為替がはずれた・・・とかそういうことなんでしょうか?