内部利益は、実際の振替価格(内部利益込の金額)から算出する場合が多いです。
この場合、付加率(値入率、利益加算率)での出題か、利益率(または原価率)で算出の仕方が異なります。

(付加率の場合)
本店から支店に「原価の10%の利益」を付加して商品を送付する場合

原価が100円の商品であれば、10%の10円の利益を付加して、110円で送付します。
110円という金額から考えれば、110円×0.1/(1+0.1)=10円で内部利益が算出されます。

(利益率の場合)
本店から支店に「利益率が10%となるように」商品を送付する場合

原価が90円の商品であれば、100円で送付します。
この場合、100円という金額から内部利益を算出すれば、100円×10%=10円になります。

このような形で併記するとそれほどでもありませんが、うっかりしがちなので、充分注意しましょう。


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