支店独立会計制度をとる場合は、本支店間の商品の送付取引について、一定の利益(内部利益)を付加する出題が多いです。

例えば、本店から支店に原価100円の商品に10円の利益を付加して送付した場合の仕訳は次のとおりです。

本店:(借)支  店110 (貸)支店売上110
支店:(借)本店仕入110 (貸)本  店110

この場合、本店と支店とが別々の会社(会計単位)と考えています。
上記の取引の実質的意味は、通常の仕訳に即していえば、次のようになります。

本店:(借)売 掛 金110 (貸)売  上110
支店:(借)仕  入110 (貸)買 掛 金110

最初の仕訳の支店勘定が、債権に近く、本店勘定が債務に近いものであることがわかります。

それでは、内部的な利益を付加しない場合はどうでしょうか?

本店:(借)支  店100 (貸)仕  入100
支店:(借)仕  入100 (貸)本  店100

結果として、仕入勘定を本店から支店につけかえているに過ぎません。
もっとも出題としては、内部利益を付加するケースが多いですが、おさえておきたいところです。


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