売上収益は、商品の販売時点(実現時点)で計上されます。
もし商品代金をとりっぱぐれたらその分、費用を計上します。
その時の勘定科目が、貸倒損失です。
ただし、貸倒引当金という貸倒損失に対する備えがある場合は、事前に費用が計上されているので、この貸倒引当金を充当します。

結局、貸倒損失が計上されるのは、次の二つのケースです。
(1)当期に発生した債権が貸倒れた場合
(2)前期以前に発生した債権が貸倒れた場合で、貸倒引当金の設定が不足する場合

この二つでは、ニュアンスが異なっています。

(1)は、純粋な貸倒損失で、損益計算書の表示も売掛金であれば、販売費及び一般管理費です。

これに対して(2)は、いわば貸倒引当金の見積もり誤りです。
これは、前期の貸倒引当金の設定に関する話ですから、その性格は、特別な事情が無い限り前期の損益修正の意味を持つといえます。
簿記論の出題でも、この(2)を「前期損益修正損」といった「勘定科目」で解答させることがあります。
二つの貸倒損失の区別をしっかりつけておきましょう。

(関連記事)
貸倒れの処理


引当金<目次>

テキスト記事一覧