損益計算は、「純財産(純資産)」の増減計算です。
どれだけ純粋な財産(純資産)が増えたのかを計算するのが損益計算です。
どれだけ財産が増えたのかは、一定の時点をもって計算される訳ではありません。
一定の期間で計算されます。
これは、例えば「伸びた身長」が時点ではなく、期間をもって計算されるのと変りません。
別に伸びた身長ではなく、「増えたダムの貯水量」でも、「増えた預金残高」でも何でもいいんですが。
あくまでも「一定の期間」で増えた「物」(純財産)を計算している訳です。

いわゆる財産法による利益は、次の算式によって計算されます。

期末資本−期首資本=当期純利益

資本が、結果としていくら増えたのかを計算するのが、損益計算ですから、「期末」の資本から「期首」の資本を差し引いて計算するのは、ある意味当然のことといってよいでしょう。