税理士試験簿記論で必要と思われる知識としては、「再振替仕訳」をご参照いただくとして、やや細かい点を考えておきたいと思います。
試験的な重要性は…………、ありません(私の趣味です。この時期にすいません。)。
もちろん全く関係ないという訳ではありませんが、問題を解いていた方がマシです。
興味のある方は、お付き合いください。

一般的に、「再振替仕訳」とは、前期末におこなわれた経過勘定項目(前払費用、未払費用、前受収益、未収収益)の設定時の逆仕訳を意味するといってよいでしょう(企業会計原則「注解5参照」)。

簿記の手続上、この再振替仕訳は、当期首(設定時からすれば翌期首)に行われることとされています(以下、記述の簡略化のために経過勘定項目のうち前払費用のみを対象とします)。
以下、借入金に対する利息の1年分(120)を前払、決算時は、3か月分(30)が前払いという例をもとに考えてみましょう。

(1)×1期
(支払時)支払利息120 現金預金120 ←1年分
(決算時)前払利息 30 支払利息 30 ←3月分
(損益計算書)支払利息90 ←9月分
(貸借対照表)前払利息30 ←3月分

(2)×2期
(翌期首)支払利息 30 前払利息 30
(支払時)支払利息120 現金預金120
(決算時)前払利息 30 支払利息 30
(損益計算書)支払利息120 ←1年分
(貸借対照表)前払利息 30 ←3月分

×2期の冒頭における仕訳、つまり、「前期末の経過勘定項目設定時の翌期における逆仕訳」が再振替仕訳です。

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