為替予約の実際がいまいちわかってませんので、見切り発車になってしまいますが、為替予約の考え方をみておきたいと思います。
為替予約は、例えば借入金の支払時の為替相場を事前に固めてしまう(予約する)行為です。
これは為替予約に限りませんが、一般的なデリバティブの契約時に、会計処理は必要ありません(仕訳なし)。
というのもデリバティブは、基本的には、総額ではなく、差額(差金)で考えるからです。
差額だけの決済(差金決済)で行われるのが一般的ですし、会計処理も差額だけで考えます(評価も)。
デリバティブに限らず一般的な取引は(贈与等を除いて)、等価での交換ですから、差額はでない、つまり、仕訳も要しないことになります(先物取引で委託証拠金を払うケースとオプション取引では、処理がありますが)。
このことは為替予約(為替予約もデリバティブの一種です)でも変りません。

備品を購入した(代金は未払い)。
仕訳は、備品××× 未払金××× ですが、この取引が仕訳として認識されるのは、備品という資産が増えて、未払金という負債が増えるからですが、それを相殺したりはしないからです。
それを相殺するのがルールならば、仕訳は不要ということになります。

為替予約は、予約相場を固める行為ですが、もし、総額で考えるとすると次のように考えることができると思います(未払金の例)。

未収金100(←変動) 未払金100(←固定)

為替予約は、自分が払う金額(貸方・未払金)を予約相場で固めます。
為替予約をした相手(銀行等)は、決済日には、決済日の相場での代金を用意しなければなりません。
為替予約は、銀行から変動したお金をもらって(たとえば105)、その代金を未払先に払うと考えるとどうでしょうか。
実際の為替予約は、この差額(105−100)を決済する形をとります。
つまり、銀行から5をもらう(儲かる)訳です。
そのもらった5に自分の100を足して、未払先に支払うというのが、為替予約取引といってよいと思います。

未収金100(←変動) 未払金100(←固定)

この段階では、差っ引きで、処理はいらないということになるでしょう。

決済時の処理を総額できるとすると、
(対銀行)
現金預金105 未収金100
        為替差益 5
(対未払先)
未払金100 現金預金105
為替差損 5

本当は、純額です。
(対銀行)
現金預金5 為替差益5
(対未払先)
未払金100 現金預金105
為替差損 5

なお、「決済日の予約相場」が資料にあるとすれば、それは、「もし決済日に決済日の為替相場を予約した場合の相場」という意味になります。
当日の相場を予約するとしても当日の相場になる筈です。
つまり、この部分は、厳密には、資料としては、必要がない部分というべきかもしれません。