全国規模の模試を普段とは違う学校で受けた方もいらっしゃるでしょう。
その時に、普段とは何か様子が違うなと感じなかったでしょうか。
様子といってももちろん学校の様子といった話ではなく、問題そのものです。
やや解きにくいと感じたのではないでしょうか。
全体の順位も普段受講なさっている学校よりも低かったりする場合は少なくないと思います。

これには理由があります。
同じような内容、難易度の問題でも、出題者が異なることで、出題に対する基本的な考え方、資料の出し方、勘定科目の使い方等さまざまな要素が微妙に異なっているためではないでしょうか。
これは違う出版社の問題集なんてのにもあてはまるかと思います。

今年は、過去2年の作問をされた2名の試験委員の方が、重任なさっています。
へんてこりんな直前模試を解くくらいなら今年の出題を行う試験委員の出題した問題(過去2年分)を解く方がよほど効果は高い筈です。
とにかく1回目は、時間を図って、第1問・第2問(各25〜30分)、第3問(50〜60分)を解く(バラバラでも構いません)。
そして、その過程を振返ってください。
解くべき(とれる)箇所はきちんと解けているか。
難解な箇所(苦手な項目とは違います)に手をつけすぎていないか。

その際に、過去の合格者の省察を参照することは大変有益だと思います。
以下の記事をぜひ参照してみて、自分の解答過程と比較してみてください。
模範答案や解答解説をみるより有益だと思います。


「第53回 税理士試験簿記論 私はこう解いた」

「第54回 税理士試験簿記論 私はこう解いた」


そして、やや、日にちを置いてもう一度、解き直す価値はあります。
これは必ずやってください。
よろしくお願いいたします(←こっちが1回目)。
よろしくお願いいたします(←こっちが解き直し)。