【対象=簿記論】

(問題)
帳簿組織及び伝票会計に関する下記の文章の正否を○×で答えなさい。

(1)繰越試算表は、総勘定元帳上の次期繰越を集めて作成されるもので、英米式簿記法において作成される。

(2)特殊仕訳帳制度(分割仕訳帳制度)を採用した場合には、合計転記が行なわれた後に個別転記が行なわれることになる。

(3)二重転記を回避する手段としてのチェックマークは特殊仕訳帳制度(分割仕訳帳制度)固有のものである。

(4)精算勘定を利用することにより、すべての二重転記を回避することができる。

(5)伝票会計制度を採用している場合でも、取引の歴史的記録を行う帳簿としての仕訳帳を設け、これに原始記録を行わなければならない。

(6)三伝票制とは、一般に入金伝票、出金伝票、仕訳伝票の三伝票を用いる制度である。

(7)五伝票制を採用した場合には、売上取引及び仕入取引は、いったん掛により行なわれたものとして伝票記入を行なうと二重転記を排除することができる。

(8)三伝票制を採用した場合には、一部現金取引(一部振替取引)を伝票に記入するためには、取引を擬制して記録する以外に方法がない。

(9)伝票制度を利用した場合には、常に原始伝票から個別転記が行われる。

(10)五伝票制を採用する場合において、売上返品取引及び仕入返品取引は、それぞれ仕入伝票及び売上伝票に記録されることになる。

(解答)
(1)○
(2)×
(3)×
(4)×
(5)×
(6)×
(7)○
(8)×
(9)×
(10)○


(解説)
(2)合計転記と個別転記とでは、常に個別転記が先に行われます。

(3)多桁式の仕訳帳を採用する場合等にもチェック・マークが用いられることがあります。

(4)精算勘定を用いることにより回避できるのは、特殊仕訳帳と特殊仕訳帳の間における二重仕訳になります。

(5)伝票会計制度を採用した場合の伝票は、仕訳帳の役割を持つことになります。
したがって、仕訳帳に記帳する必要はありません。

(6)三伝票制とは、入金伝票、出金伝票、振替伝票の三伝票を用いる制度をいいます。
仕訳伝票は、一伝票制を採用する場合の伝票の名称になります。

(7)五伝票制を採用した場合は、現金売上・仕入取引について、二重転記を回避するために、売上・仕入取引について、これを掛取引と擬制する方法が一般に用いられれます。

(8)一部現金取引(一部振替取引)を伝票に記録する方法には、取引を擬制する方法以外に取引を分解して記録する方法があります。

(9)伝票制度を採用する場合は、伝票記録の集計表(仕訳日計表等)を作成して、ここから合計転記を行う方法が用いられることが多いです。

(10)五伝票制を採用する場合の売上返品取引及び仕入返品取引は、それぞれ売上伝票及び仕入伝票に赤字記入されます。