本支店会計は、簿記論固有(財務諸表論での出題が考えにくい)といってもよく、そもそもの重要性は高く、出題頻度も多いです。
この点は、同様に構造論点と呼ばれる帳簿組織とは、その重要性の位置付けは、まるで違うといってよいでしょう。
ここ数年間は、本支店会計の出題がありません。
ということで、第1問(又は第2問)ないしは第3問での出題が想定しやすいと思います。
場合によると2問(第1問と第3問など)もあるかなあ(かなあです)などとも思っています。

第1問(又は第2問)で本支店が出題される場合には、実際の難易度とは別に典型的な本支店会計という感じの出題になりやすいようです。
これに対して、第3問で出題された場合には、何か付加的な要素(複数支店等)が加わる等の難易度が上がった出題が考えられないではないでしょう(出ないで欲しいですが)。

という訳で、本当に重点的にやっておくべきでしょう。
典型的な本支店間取引、内部利益の除去については、充分習熟しておく必要があると思います。
特に内部利益については、その付加の関係を簡単に図示するなどの工夫は不可欠でしょう。
また、合併財務諸表の作成だけではなく、帳簿記録にも充分習熟しておいて欲しいと思います。

もっとも簿記論の本支店会計では、割と通常の決算整理等のウェイトも高い場合が多いので、基礎的な個別項目の補強は、構造論点の出題への対処にも直につながることになります。
特に第3問で、構造的に難易度の高い出題の場合には、結局は、個別論点(通常の決算整理等)で決まってしまうという場合も少なくありません。

と、本支店会計+個別項目の見直しということでよろしくお願いいたします(ちと意味不明?)。