連結財務諸表や持分法について、どの程度の学習を行えばよいのでしょうか?

かつて連結は税理士試験「簿記論」では、未出題でした。
しかし、平成20年に出題されています。
その後、持分法が2回、連結が1回、財務諸表論で1回出題されています。
今後、会計士試験ほどではないにせよ、連結の学習は必須といえる時代になったいえるでしょう。

もっとも、同様に構造的な論点でも、本支店や合併等の学習を優先させるべきでしょう。
本支店や合併と連結とで共通する部分は少なくありませんので、本支店や合併について、やや苦手の感がある人は、とにかくこちらを仕上げることを優先すべきだと思います。

それまでに連結の学習経験のない方にはやや厳しい面もありますが、また出題されたときの対処でもっとも重要なのは次の一点です。

決してあきらめないこと。

仮に連結についてほとんどみていなかったとしても、例えば、個別財務諸表の修正等できる箇所はある筈です。
できる箇所をとにかくやっつけて、残りの問題にすべてをかける。
これまでも合併等の出題で極めて難易度の高い出題があった事があります。
その時の合否の分かれ目は、合併等そのものではなくて、基本的な個別項目にあったことは、ぜひ、知っておいていただきたいと思います。