【対象=簿記論】

(問題)
次の各取引の仕訳を示しなさい。
なお、支払はすべて現金預金勘定で処理するものとし、各取引は独立したものとして解答すること。

(1)製造用機械1,000円(送状価額)を購入した。ただし、たまたま購入時期が購入先の販売促進キャンペーン期間にあたり、現実の支払額は900円であった。当社社屋への搬入に際しての運送費50円及び下記試運転費とともに支払っている。
当社でのこの機械の導入は初めてであり、機械導入にあたり、試運転を実施しているが、その費用は20円であった。なお、仕訳は一括して示すこと。

(2)営業所建設用地1,000円を購入した。代金は、土地整地費用20円、所有権移転登記費用50円、不動産仲介業者への仲介手数料30円とともに支払っている。

(3)当社の資材置場はいままで未舗装であったが、当社の運送用車両の出入りによる粉塵に対し、近隣住民から苦情が出始めたことを受け、資材置場の出入口部分にアスファルト舗装を施すこととした。舗装代金は1,000円である。

(4)かねて建設中であった当社社屋が完成した。前期以前に支出した建設代金1,000円は建設仮勘定に計上されている。建設代金総額は1,500円であり、残額は未払である。
なお、社屋完成後の落成式費用50円が営業費に含まれている。
以上により適切な修正処理を行うこと。

(5)当社はかねてから近隣のY市への本社移転を検討していたが、このたびY市で事業を営んでいたA社から土地を購入し、本格移転をすることとなった。土地と建物の購入代金はそれぞれ1,000円、50円であるが、建物は老朽化が著しく、土地の取得に際して取壊している。また、A社に対して、立退料として60円を支払っている。

(解答)
(1)(借)機    械  970 (貸)現   金  970
(2)(借)土   地1,100 (貸)現   金1,100
(3)(借)構 築 物1,000 (貸)現   金1,000
(4)(借)建   物1,500 (貸)建設仮勘定1,000
                    未 払 金  500
(5)(借)土   地1,110 (貸)現   金1,110


(問題解説)
(1)値引は控除、引取運賃、技術指導料は加算します。
(2)土地整地費用、登記費用、仲介手数料ともに取得原価に含まれます。
(3)舗装路面は、構築物勘定で処理します。
(4)落成式費用一般に取得原価に含まれません。
(5)土地取得目的で土地付建物を取得した場合の建物の取壊費用、立退料は、取得原価に含まれます。

(解説)
(1)取得原価に含まれるもの……取得(使用開始)までの費用
購入手数料、引取運賃、荷役費、関税、保険料(運送保険等)、登記費用、登録免許税、不動産取得税、土地整地費用、購入契約書に添付する印紙代、立退料(※)、取壊費用(※)
※当初から建物の取壊しが予定されている土地付建物のケース

(2)取得原価に含まれない物……取得(使用開始)後の費用
落成式費用、保険料(取得後の期間に係るもの)