簿記の問題、解いてますか?

税理士試験の簿記論の第三問は、ずばり難易度は高いです。
第三問の難易度が高いのには、理由があります。
今までに第1問ないしは第2問での難易度の低めの出題はありました。
30分程度で満点(25点)が十分狙える問題もあります(僅かですが)。
しかし、第三問では、そのような難易度・量の出題がなされることはまずありません。

税理士試験の各科目の合格ラインは、60%です。
そして、各問題の点数は、第1問(25点)、第2問(25点)、第3問(50点)と固まっています。
実際の合格率は、平成15年度は高率でしたが、それ以外は、ほぼ10%ちょいで安定しています。
つまり、合格率は10%ちょいがまずありきな訳です。
もし、点数が低くて、合格者が10%に満たないのであれば、配点を底上げして(出来のよい項目の配点を多くする等)点数を引上げることは十分可能です。
しかし、仮に第3問で最終値のあった完璧な答案が続出した場合にこの答案の点数を下げる形で調整を行うことは、50点配点を標榜している以上、できないでしょう。
そうすると全体の合格率が、はねあがってしまう可能性があります。
それを避けるためには、第3問の難易度を高くしておいて、事後の調整は、プラス調整にしておけばよい訳です。
という訳で、本年の第3問の難易度も例年並(高い)という予想ができると思います。
そして、これに対する対処は、もちろん極めて難しいです(ふーっ)。

実践的には、次の二点に注意する必要があるのではないでしょうか。
(1)難しいといってもある程度の時間をかける必要があること。
(2)できない項目、難易度の高い項目に時間をかけないこと。

配点は、第1問と第2問の合計と同じ訳ですから、ほぼそれと同等の時間をかけるのが、対点数効果としては、もっとも高いハズです。
特に第1問、第2問に時間をかけすぎるのは、感心しません。
いずれかの最終値があわせられるのであれば別ですが、案外合わないものです。
私は自慢ではありませんが、合いません(←確かに自慢じゃないわな)。

できない項目、難易度の高い項目を見抜くのに必要なのは、できない項目、難易度の高い項目をたくさん解くことではありません。
あくまでも基礎的な項目の習熟度を高めることがその唯一の道といってよいでしょう。
もちろんある程度、難しい・量の多い問題にも慣れておく必要はあります。
しかし、そんな問題をたくさん解いたからといって、本試験の問題が解けるようになるのではありません。
あくまでも取捨選択の練習として難易度が高く、量が多い問題にも慣れておく必要があるのです。
その意味では基礎・応用期までの項目の習熟度を高め、その穴をできる限り埋めるように努めることが、直前期においてももっとも重要であることは忘れてはならないでしょう。


そうだ、問題を解こう!!


問題を解こう!!<目次>