【合併会計の考え方】
合併の会計処理には、2つの方法があります。
1つは、パーチェス法と呼ばれる方法です。
パーチェスは、買収といった意味で、ある企業が他の企業を買ったように処理する方法です。
もう一つは持分プーリング法です。
合併によって持分(出資)の関係は変わるけど、他の状況は変わらないものとして会計処理を行います。



【取得と持分の結合】
合併の会計処理には、パーチェス法と持分プーリング法がありますが、その分岐は、合併が取得か、持分の結合かによります。
取得とは、その合併が企業が他の企業を買ったに等しいような合併をいいます。
持分の結合とは、その合併が出資の関係が変わっただけで以前と大きな違いがないような合併をいいます。
その分かれ目は対価の種類と支配の関係に注目して行われます。
より具体的には、次の要件のすべてを満たす合併は、持分の結合と判断され、それ以外の合併が取得と判断されます。
(1)合併の対価が議決権のある株式である。
(2)議決権の比率が等しい
(3)その他の支配の事実がない



【パーチェス法】……時価での清算
パーチェス法では、被合併会社から受入れた資産及び負債をいわば時価で取得したものと考えます。
受け入れた資産と負債の時価を超えて対価を支払った場合のその超える部分の金額がのれんとして計上されます。

(借)諸資産×××(時価)(貸)諸負債 ×××(時価)
   のれん×××       資本金等×××(対価)


【持分プーリング法】……簿価での引継ぎ
被合併会社の資産及び負債は、帳簿価額で引継がれます。

(借)諸資産×××(簿価) (貸)諸負債 ×××(簿価)
                 資本金等×××(簿価)


<テキスト記事一覧>
企業買収
合併の意義と種類
企業評価額の算定
合併比率と増加資本金
合併の会計処理の考え方
抱合株式の処理
自己株式の移転
合併の会計処理


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