【対象=簿記論】

(問題)
次の解答欄掲げる項目(いずれも製造費用である)は、A 材料費、B 労務費、C 経費のいずれに該当するか、符合で示しなさい。

(解答欄)
(1)福利施設負担額…………(   )
(2)棚卸減耗費………………(   )
(3)買入部品費………………(   )
(4)福利厚生費………………(   )
(5)法定福利費………………(   )
(6)退職給付引当金繰入額…(   )
(7)賞与引当金繰入額………(   )
(8)工場消耗品費……………(   )

(解答)
(1)福利施設負担額…………( C 
(2)棚卸減耗費………………( C 
(3)買入部品費………………( A 
(4)福利厚生費………………( C 
(5)法定福利費………………( B 
(6)退職給付引当金繰入額…( B 
(7)賞与引当金繰入額………( B 
(8)工場消耗品費……………( A 

(解説)
かなり細部に属し、最近の出題からするとやや考えにくいが、費目別の計算を出題してみました。
おおまかには、材料費が「物件費」、労務費が「人件費」であり、それ以外の原価要素が、製造経費になります。
したがって、物品の消費である買入部品費、工場消耗品費は、材料費に該当することになる点に注意しましょう。
労務費を広い意味での「人」関連費とでもとらえるとすると福利施設負担額や福利厚生費も人件費たる労務費に該当すると考える余地もあるが、労働の対価そのものないしは、これに緩やかにでも比例し、個人別に把握可能な原価要素を労務費としてとらえているといってよいでしょう。
やや、細かい点ですが、おさえておきたいところでしょう。

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