この間、有価証券の保有目的区分の変更があった場合の取扱いを書きました。
「えーっ。そんなのやってないよ。」
という方もいらっしゃると思います。
正直、やや細かいのではないかいう気がしなくもありません。
このようなちょっと細かい項目(これからたくさん登場すると思います)にどう対処すればよいのでしょうか。

こういう場合の私自身のやるか、やらないかの一つ(あくまでも一つです)の判断基準は、筋を通して追えるか否かにあります。
筋を通して追えるものは、忘れにくいですし、それほど学習上の負担も大きくない筈です。
もちろん重要性が高い項目については、筋が通せなくても、おさえる以外にありません(そのような項目は、それほど多いとは思いませんが)。
保有目的区分の変更について、記事を書いたのは、それほど負担にならないのではないかという判断です(ただ、変更の仕訳の組み合わせを覚えるという感じになってしまっては、きついと思いますが)。

それでもきついなあという方は、現実的にも想定しやすいものをおさえておくというのも一つの判断ではないかと思います。
昨日まで、「売買目的」だったものが、今日から「子会社」(あるいは、その逆)というのは、もちろんなくはありませんが、やや不自然です。
それよりも、株式を追加取得して、「その他」だったものが、「子会社」になる(あるいはその逆)という方が、現実的にも想定しやすいです。
ちと、きついなあという方は、ここだけでも意識しておくとよいのではないかと思います(意識していても総合問題にさりげなく入っていると、初見ではほとんどやられると思いますが………)。